コラム柱のパネルゾーン(サイコロ)に内ダイアフラムが入った場合、柱部分をプレートBOX加工(SN490C材使用で)で要求される場合があります。ここまでする必要があるのでしょうか。
内ダイアフラムを設けた場合は柱スキンプレートがZ方向(板厚方向)に引張力を受けることとなります。Z方向に大きな引張力を受ける場合はSN材のC種を選定することとされています。C種はZ方向(板厚方向)に絞り値=25%以上、Sの成分が0.008%以下とされています。冷間成形角形鋼管のBCR材はSN―B種、BCP材はSN―B種およびSN―C種に対応するものです。板厚16ミリ以上であればC種を用いること、あるいは建築構造用冷間プレス成形角形鋼管BCP235、BCP325(法第37条に基づく認定品)を用いておれば、溶接組立箱形断面(プレートBOX加工)のSN―C種を用いなくても良いと考えられます。BCR材を用いている場合は、溶接組立て箱形断面のSN―C種を用いるか、通しダイアフラム(C種)形式で採用する必要があります。
設計者と事前の調整をしてください。