胴縁と本体のクリアが25ミリの設計図をいまだによく見かけます。ダイアフラムの出を考慮して考えるよう、意匠設計事務所に通達等を出していただけるとありがたいのですが。
ダイアフラムの柱からの出寸法が25ミリを超えることは、板厚が厚くなれば当然のこととして生じてきます。胴縁と本体の取り合い部クリアが25ミリであれば、板厚によっても納まらないばかりか、施工誤差も吸収できないこととなります。
日本建築構造技術者協会(JSCA)から鉄骨ディテールの問題点として、ディテールの基準を日本建築学会、建築士会、事務所協会等に情報として発信することは可能であると考えます。意匠設計者と構造設計者の協同作業により、鉄骨構造はより品質の高い建築として完成されてゆくものと考えます。
構造設計者の積極的な計画段階での設計への参画を期待すると同時に、その啓蒙に努力してまいります。