鉄骨110番

ブレースボルトの破断の復旧

Question

東日本大震災で丸鋼ブレースのボルトの破断が見受けられました。この場合、HTBを使用していない破断箇所の復旧には、特に指示がなければ現状中ボルトの箇所は新規中ボルトを取り付けて良いでしょうか。

Answer

ブレースの破断は、母材破断を基本として考えます。ブレースの挙動に靭性を持たせることを期待し、脆性的な破断を避けるようにするべきです。
ブレースの引張耐力を上回る接合部耐力が必要です。ガセットプレート、羽子板等の耐力以上のボルト耐力がほしいところです。中ボルトであれば、その主旨に合うようにボルトサイズをあげることを考えてはいかがでしょうか。羽子板、ガセットプレートの孔欠損が大きくなり、接合部で破断するような状況となるのであれば、高力ボルトの利用も考えられます。