鉄骨110番

錆止め塗料の1種と2種

Question

錆止め塗料には1種と2種があります。たとえばJIS K5625の1種と2種では何が違うのでしょうか。1回目は1種を塗り、2回目には2種を塗る仕様書などもあります。どういう基準で使い分けているのでしょうか。メーカー関係者に聞いても明確な答えが得られません。ファブの気持ちとしては乾燥時間の短い塗料を使いたいのですが・・。

Answer

1種は防錆効果が高いが乾燥が遅い。2種は防錆性が1種に劣るものの、乾燥が速く作業性が良いという特長があります。設計側の本音としては1回目、2回目とも防錆効果が高い1種を使いたいところですが、製品の移動・運搬にともなうキズの補修の意味もある2回目は、施工性を考慮して2種を使うのが一般的です。日本建築学会の鉄骨工事技術指針でも「さび止め塗装を2回塗りする場合には、ペイントに1種と2種の種別があるものは1種を1回目に、2種を2回目に使用する」と記載されています。