大梁と小梁の取合いガセットPLで、サイズ差が大きい場合、溶接をある程度省略できないのでしょうか。アングルなどのブレースのようにボルト穴から30度の範囲をカバーできればよい、といったように・・・。
部材のサイズ差が大きい場合という判断も難しいところがあります。
大梁には小梁からのせん断力と継手部ガセットプレートのボルト芯までの距離に比例した曲げモーメントが作用することとなります。
この曲げモーメントは大梁に対してねじりモーメントとして作用することになります。このねじりモーメントに対し大梁はねじり抵抗を示すこととなります。大梁(H形鋼)のねじり抵抗はフランジ、ウェブが一体で抵抗することでその効果を発揮します。その意味からもガセットプレートは上下フランジおよびウェブと隅肉溶接で一体化されている必要があります。
ガセットプレートが取り付く大梁の上フランジとウェブの一部に取り付いていればその目的を達成できる場合としては、小梁が連梁的につながりモーメントがつりあっている場合などに限られると思われます。
ブレースのガセットプレートのような役割とは異なっています。