鉄骨110番

引き抜き抵抗板

Question

最近の傾向としてアンカーボルトの端部に、フックではなく引き抜き抵抗板を採用する事例が増えてきているように思われます。引き抜き抵抗板はどのような基準で大きさやディテールを決めているのでしょうか。

Answer

告示で平12建告第1456号「鉄骨造の柱の脚部を基礎に緊結する構造方法の基準を定める件」において、建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第66条の規定に基づき、鉄骨造の柱の脚部を基礎に緊結する構造方法の基準を定めています。
アンカーボルトの定着に定着板を使う場合の耐力評価は主に①定着板の板厚のチェック②コンクリートのコーン破壊のチェック③アンカーボルト自体の引張強度のチェック――などです。
詳細な検証結果などの情報としては、露出柱脚を扱うメーカーなどが部材実験を行い、その技術情報をもとに日本建築センターの評定を受けた際に提出された技術レポートなどを参照することをお勧めします。