鉄骨110番

胴縁・母屋材の再塗装

Question

胴縁・母屋材の再塗装について質問です。設計図書の仕様により、錆止め塗装の項目にJISK5625、5621、5674等の記載がされている場合、本体鉄骨(柱・梁など主要材)とは別に、胴縁や母屋に使用する軽量の角パイプ、C形鋼にも同様の錆止め剤を使用する必要があるのでしょうか。元請け、設計者から仕様通りの塗装を後から指示されてトラブルになることがありますが、契約の問題ではなく、カラーC形鋼等にもう一度錆止め塗装が必要なのかどうか教えてください。

Answer

カラーリップ溝形鋼は、塗膜厚さが10~15μm程度となっています。塗膜厚を主体構造部分のように錆止め2回塗りという仕様で対応すると70μm以上ということになります。当然ながら、この仕様を母屋、胴縁材に適応するとなると、2回塗りをしなければ、条件を満足できないことになります。
「公共建築工事標準仕様書」によると、錆止め塗装において、特に免除される部位として母屋、胴縁は入っておりません。設計者あるいは工事監理者に再確認をすることが必要となります。母屋、胴縁が天井仕上げ材、内壁仕上げ材などで密閉され、錆びの発生し難い環境の中であれば、カラーリップ溝形鋼のままで対応しても宜しいように考えますが、設計者、工事監理者と相談し、内容の確認をすることが必要です。