錆止め塗装仕様で、JIS K 5625(以下5625)やJIS K 5674(以下5674)などのとき、胴縁や母屋材として使用する軽量形鋼や角パイプ等でクロの素材の上に錆止めを施工しようとすると、リップの中が塗りづらかったり、脱脂作業をしなくてはならないなどの手間がかかります。このため、錆止め塗装済のカラー材を使用したいのですが、市中にあるカラー材はJIS K 5621(以下5621)です。
カラー材は5674の付着が悪く、はがれやすいから気をつけた方が良いとも聞きました。本当に相性が悪く、カラー材の上に下地処理等が必要なのでしょうか。
カラー材の塗膜厚が薄いことは前問で示した通りです。カラー材の塗膜に関する付着性試験結果に関しては、十分なデーターがありませんが、鋼道路橋示方書によりますと、下塗りとして2日~10日以内に塗装されるものについては、その上に塗装されていきますが、その日時を超えた場合は、目荒らし処理の上塗装していくことになります。また、5625は環境の問題もあり利用をひかえ、5674を利用することが多くなっていると思います。