体育館の壁ブレース補強時に多用されるリブ・スチフナーについてうかがいます。
体育館の既存柱に水平リブを増設する補強工事があります。水平リブの溶接方法が全周隅肉溶接となっている場合、溶接姿勢で上向き溶接が発生しますが、上向き溶接は資格者不足などで問題が多く、下向き溶接に変更していただきたい場合が多いのが実情です。
このケースの隅肉溶接を、鋼板に開先加工を施して部分溶込溶接（必要に応じて裏当て金使用）とし、下向きだけで溶接を行うよう変更することは可能でしょうか。

開先を取り、部分溶込溶接で対応は可能と考えます。溶接姿勢が下向きとなることばかりでなく、スチフナーとして精度良く取り付けられることより、食い違いが最小限で抑えられると考えます。また、裏当て金をもうけることで、ルートギャップに対しても、柔軟に対応することができ、要求される性能を確保することができると考えます。ただし、開先をもうけ、片側よりの溶接となるため、溶接歪に伴うスチフナーの傾きが生じる可能性があることから、治具の利用、逆歪などにより、変形を最小限におさえる必要があります。